ここ数年のグランピングブームには、「へー、ホー、すごいねー」と感心するばかりで、 だからと言って自分も行ってみようとか、造ってみようとかの意欲がさほど涌いてこなかったです。
ブームなんてものは、業界やその業界を生業としている賢い人たちが、より売り上げを上げるために仕掛けた結果ですから、まんまとノセられてニコニコしてるのも恥ずかしい。
自然と触れ合い、本来の人間性を取り戻すためにキャンプするなら、自然との距離を隔てるものが極力少ない方がいい。 あえて暖房冷房、ふかふかベッド、きらめく照明なんてものを装備する必要はない。 本末転倒なんだけどなー。
虚飾を廃し、シンプル、素朴を旨とする私のキャンプ場造りは、ある時「男らしすぎる」と批判されたことがあります。 「もっと女性目線で、柔らかく、優しさを取り入れるべき」と。何を言われているのか分からなかったのだけど、グランピングブームが到来し、そうかこれのことかと納得。
けれど私には無理ですねー。 今年に入って千葉の柏に、高い木の上のツリーハウスデッキを10棟と、茨城の常総市で、雑木林をガサツに切り開いただけのキャンプ場を造りました。
「くにあきの森」。 水と電気、トイレだけしかなくて、「あなたまかせのキャンプ場」。チェックイン・チェックアウトもあなたまかせ。 24時間好き勝手に過ごしてもらって大人一人2,500円。 子どもは中学生まで無料。 「笑顔食堂」で子どものゴハン作りを手伝ってくれる大人は半額なんです。
さあ、どうなりますか。 スマホやAIに依存して便利、快適、楽と引き換えに「生きるチカラ」を失いつつある時代ですよね。
そんな中、プレオープン期間中にキャンプしてくれた人たちからの感想がホームページに届きました。 時流に流されず、自分らしさを取り戻そうとしている人たちの声、嬉しい限りです。
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